2012年4月4日
感情は数字を凌駕する。次世代型税理士さんは５児の父（前編）
澤井宏貴さん。
昭和５０年生まれの３７歳。
大阪の税理士さんです。
「いやぁ、僕、このメルマガの愛読者なんです。
毎回、どんな人が登場するのか楽しみだったんですが、
こうして取り上げていただいて、光栄です」
ありがとうございます(*^o^*)
お読みいただいて、こちらこそ、光栄です。
澤井さんのお名刺を拝見すると、
ちょっと 税理士さんらしからぬ、空気がしまして・・・。
・ビジネスコーチング
・ヴィジョンカウンセリング
・個人セッション
むむむ。
まるで私と同業者みたいじゃありませんか（笑）
なんとも不思議な税理士さんだなーと、
素朴な疑問が湧き、
お邪魔したのは、郊外にある、ご自宅 兼 オフィスでした。
小高い丘の上にある、白いお家で出迎えてくださったのは
奥様と、８歳を筆頭に、双子を含めて５人のお子さまたち（^o^）/
階下のお庭では、泣き声や笑い声が聞こえて、とってもにぎやかです。
「だんだん、オフィスっていらなくなりますよねー。
パソコンとメールが通じれば、どこでも仕事ができるようになりましたから。
もちろん、自宅のこの部屋でも仕事をしていますが、
子どもたちから『お父ちゃん、今日は仕事に行くの？』って聞かれます。
『いや、家にいても仕事してるよ』と言うんですが、
子ども達は、まだよく分かってないみたいです（＾＾）」
いや、本当にそうですね。
私の周りでも、都会でオフィスを持たず、
コンパクトに仕事する人が増えています。
で、澤井さんは、お生まれはどちらですか？
「僕は、大阪住吉生まれの住吉育ちです。
大学は姫路に、
その後名古屋の大学院を出ました。
大学時代はダイビング部の主将でした。
学生時代は水中考古学をしたいと思っていたのですが、
人の安全を守るのは難しいと思ったので、
父と同じ税理士の道に入りました。
税理士を志したのはね、まさに『洗脳』です（笑）
親や、親戚一同から、『おとなになったら、税理士になるんやで。』と
言われて育ちましたから。」
この志通信には珍しく、とてもスムーズな人生です(^^;)
「大学の時に簿記を始めて、大学院で税理士を目指す先輩達の
姿を見て、
この仕事に対する想いが固まりました。
当時は大学院で論文書いたら税理士になれるという制度があったんです。
２世で、大学院を出て、税理士になるというのは、
実は、業界では ごっつい逆風なんですよ（苦笑）
イメージ悪くて就職しにくかったんです（＾＾；）
自分自身に 無価値感を抱いたこともありましたが・・・。
前職の先生の事務所で、８年間働きまして、
平成２１年に独立しました。」
あのー、私はとにかく数字に弱い人間なんですけど
澤井さんには、他の税理士さんとは、ちょっと違う空気を感じたんですよね。
「僕はね、税理士の仕事っていうのは、
９割はカウンセリングなんだ、と
独立してからのここ数年で、気が付いてしまったんです。
昔から、言ってることがちょっと異色だったと思いますけど・・・。
５年先、１０年先の経営計画なんて、
数字の遊びやんか、という
自問自答があるんです。
達成できてない経営計画なんてやる意味があるの？
決算書って過去の数字なんですよ。
『いい結果が出て今期が終わった。やったー！』ではあかんのです。」
いやはや、ほんまに・・・。
でも、銀行では、借入れを申し込むときには必ず、
業績予想や返済計画書を 提出するように言われますよね？
「銀行に提出する事業計画の数字なんて
いくらでも作れるんですよ。
だけど、ビジョンがあって、そのための数字なんです。
想いがあれば、数字はついてくる。
何を思っての成功なのか。イ
メージングが大切なんです。
物語を作れば、そのとおりになるんです。」
はい、確かにそうですよね。
「僕は、昔から、一言聞いたら、その人が何を言いたいのかが
分かる、
ということに最近、気付いたんです。
だから自分でも気付かないうちに、カウンセリングをしてたと思います。
税理士業にこびりついてるのはこの部分だったんです。
経営者さんのお話を聞いてるうちに、先方が涙を流すことがある。
僕は話を聞いて、その方の心の詰まりを取り除いて、元気になってもらう。
中小企業の社長さんは、親方ですからね、
親方が元気になれば、
業績は上がりますよ。
感情のエネルギーのフタを外して、ブロックを外すこと。
自分の仕事の９割はこの部分だと思っています。」
・・・つまり、空気や、気運の問題、と。
「先日も、ある飲食店の経営者の方に話しをしたんです。
自分が直感で、思ったことをやりなさいよ、と。
かまいたちのようにそれで周りが傷ついたとしても、
自分がこれでいい、と思ったとおりにやったらいい。
そうアドバイスしてから、お店はたしかに上向きになったそうです。
カウンセリングをすることによって社長さんが元気になって
輝いてもらったら、
業績がグン！と上がる。
心の傷と向かい合うことで氷解することがありますね。
感情がすべてなんですよね。
お金という、エネルギーを動かすもとになるのが、感情。
数字なんて意味ないやん・・・って、
僕が言ったらおしまいなんですけど（笑）」
お話しを伺っている最中に、
お子さまたちが
「お父ちゃん〜♪」と言って、
仕事部屋に遊びに来るのですが
みんな、笑顔がとてもかわいくて、印象的でした。
お家でも、５人の子ども達の感情をちゃんと受け止めて、
お父さん業をなさっているんだなぁ、と感じました。
ライフスタイルや考え方、生き方を含めて
次世代型税理士・澤井さんのお話しはまだまだ続きます・・・。
つづく
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株式会社 ＰＵＮ−ＴＡＸ
澤井宏貴 税理士事務所
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