2010年12月7日
しなやかでパワフルな ’奥様はフィトセラピスト’(前編)
フィトセラピーっていう言葉をご存知ですか?
池田明子さんは日本の「フィトセラピー」の第一人者。
わかりやすく言うと、植物療法全般をいいます。
フィトンとはギリシャ語で植物。
セラピーとは、奉仕。
で、植物の癒し。
メディカルハーブとか、ハーバルメディカル。
ハーブティーを飲んだり、お料理にお野菜やハーブを
使うのも結局はすべて、フィトセラピーですね。
池田さんのお名前を聞いたのは、大きな癒し系のイベントでした。
フィトセラピーの学校長としてご活躍されていて、
何度かテレビでお見かけしたこともあります(お宅訪問とか(*^.^*))。
以前、知人を通じてご縁をいただき、
自由が丘にある学校の教室をイベント会場としてお借りしたこともありまして、
何度かニアミスしていたんです。
明るくて、いつもにこにことした笑顔が、印象的でした。
小柄で、そしてお仕事がらか、お肌がつるつるでいったいおいくつなのか・・・
いつも不思議だったんですねぇ。
池田さんとお話ししていて感じるのは、自然体であること。
肩に力の入ったキャリアウーマンという感じではなくて、
それよりもさらり、ふわりと生きておられる感じがしてそういうところが、
すごく素敵だなと私はいつも思うんですね・・・。
池田さんはもともと、フィトセラピーからのスタートなんですか?
「きっかけは臨床検査技師として勤務をしてるとき、
予防医学的なもの、特に東洋医学に興味をもって、
アーユルヴェーダの学校へ行ったことです。
その学校で、当時めずらしかったアロマやハーブのことを知り、
その学校にも通い始めたのです。
学校が終わって1年目くらいに、自由が丘にアロマやハーブのサロンをオープンしました。
私、マッサージが大好きなんです。
やってもらうのも、マッサージをするのも大好き♪
それで今の仕事の基礎ができたようですね。
80年代後半から、90年代の私の人生はいろんなことが同時進行でした。
医療の仕事をしていましたが、
家の都合で父の建設、不動産業を手伝うようになりました。
その後、ひょんなことから経理を手伝ってくれということになって、
お手伝いをしたのが今の主人の会社なんです。
主人とは33歳で結婚しました。
娘も二人おります。
バブル崩壊で、仕事が窮地に立たさはじめた1992年、
父が半身不随になってしまいました。
あの頃はマンションの建設販売をする業者としては、
かなり多くの物件を扱っていたので、それが一気に下り坂になりました。
数百戸のマンション建設をしていたので、
資金繰りも大変になって、
主人には「お前、よく平気でいられるなぁ」って驚かれましたけど・・・
だって気にしたって、どうにもなりませんもの(笑)
銀行や取引先には、申し訳ないと思いながらも、
父の病気のことを隠しながら建設中のマンションを建て上げつつ借金の返済をしていきました。
奇跡的なこともいくつも起こりました・・・。
なんとか倒産もせずに、きり抜けることができまして。」
(@.@) (@.@) (@.@)
あまりにケタが大きすぎて、目がテンです・・・。
「その後、大手商社直営の子会社に会社の一部を営業譲渡するなどしました。
えぇ 最初、従業員のみんなは身売りなんてと反発されましたけど、
今となってはいい選択だったと思ってもらえているのではないでしょうか。
結果として、某M物産系の子会社なんですもの。」
さらさらと、お話しされるんですが・・・
内容もケタも尋常ではありません(!)
30代の女性が一人で戦うには、あまりにも大きすぎる土俵です。
「バブルの頃はねぇ・・・。
多少なりとも動かせるお金があって、転がしていったら、けっこうな額になったんです。
30代後半から40代前半だったかしら。
おすし屋さんでも、ぜいたく三昧で『もうコハダしかいただきたくないわ』なんて
妙な会話をしたりして(笑)
だけどバブル崩壊とともに、ぜーんぶ、なくなったんです。
プラスマイナスゼロになって、あぁ、人生っておもしろいと思いました(^o^)/ 」
おもしろがれるところが、もう並の器ではありません(^^;)
「波乱万丈だった父は7年の闘病生活の後、
20世紀と共に逝きました。
ビルマ戦線帰りで、その後は思いきり豪快に生きた人です。
この父の病気のことがあって、東洋思想や東洋哲学に目覚めるきっかけをもらいました。
だからバブルが崩壊して、何もかもなくなってもあっけらかんとしていられたのは、
そのせいもあると思います。」
はぁ・・・
だけど、普通は喪失感とか、がっくりするとかありそうなものですけど・・・。
「子どもが1才の時に父が倒れたんですが、
父のことを大好きだった主人が『お前は、お父さんのことをしっかりやってやれよ』と
背中を押してくれまして。
不動産業の整理をしたり、めまぐるしく動いていた時期、
東洋思想や植物療法が私の支えになってくれていたと、
今になってつくづく思います。
特に、植物療法の師匠である林真一郎さんとの出会いが、
フィトセラピーに本格的に取り組んでいくきっかけになりました。」
あまりに上がり下がりの多いお話で・・・。
しかし、それを語る池田さんは、あくまでも自然体。
な、なんとキャパの広い方なんだ・・と
もしも自分がその立場だったら、と考えると
お話しを伺いながら、
私は一人で汗をぬぐうのでした・・・。
〜つづく〜
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