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メールマガジン「こころざし(志)通信」

2010年11月22日
アイデアとセンス、実行力。挑戦を続ける古都の仕掛け人(後編)

さて、前編、中編いずれも反響の大きかった
株式会社 一杢、人見幾夫社長。

前編はこちら↓
http://archive.mag2.com/0001115543/index.html
中編はこちら↓
http://archive.mag2.com/0001115543/index.html

32歳で喪服メーカーとして独立。
次々に大ヒット商品を生み、喪服業界で日本一に。

さらには、2004年9月17日に自然派化粧品のお店をオープンし、地元京都で話題に。
そして2010年の9月からは、新たな事業がスタート^^
それが「一着の鞄・リツイード」 ハリス・ツイードの古着を買い、
バッグを作るという事業だそうです。

・・・喪服から、今度はバッグメーカーに。
はて、またどうして・・・ ??(@.@)??

「うちに来る前に、古着屋にいた若い社員がおりましてなぁ。
最初は、雑談から始まったんですわ。 『昔のツイードて、味があっていいなぁ』、と。
最近の衣料品は値段が安くなってます。 値段は、それだけ素材の善し悪しに影響しますな。
30年前のアメリカの洋服は、いい素材を使うてますわ。
ものすごう、生地に力がある。今の服とは全然違う。
それなら、ツイードの古着を全部ほどいて、バッグにしてみようか?と。」

これもまた人見社長お得意の、「カン」なんですね。

「そやけど、そんな発想を請け負ってくれる縫製の会社をどうやって探したらいいかが、
まったくわからへん。 それで、兵庫県の豊岡にカバンの縫製会社がようさんあると聞いてね、
実際に足を運んでみました。 ひょんなことから、ある工場を紹介してもらえたんです。
いやぁ、やっぱり自分で動かないとあきませんなぁ。
電話で問合わせしたって、どうにもならん。
豊岡まで足を運んで、人に実際に会うたから 手伝ってくれる会社がみつかった。」

よかったですねー。 
では、そこからは順調に・・・、

「いやいや、そこからがまた悪戦苦闘ですわ。
こういう物を、とイメージを伝えようとして話をしても、
職人がええ、と思うものと、僕がいいと思うもののセンスが違う。」

職人のこだわりと、消費者が求める物とのちがい・・・。

「市場で、世間で、『いい』と言われるもののことを、
職人がまったく理解してないんです。
日本の職人のセンスは、悪すぎる。(きっぱり) 

技術は素晴らしいけど、センスがまったくない!
そこを誰が橋渡しするの?ということなんです。

そうでないと、消えてしまうものがたくさんある。
・・・今、こういうことは日本中のあちこちで 起きてると、思います。」

うーん。。。(T.T)
なるほど・・・。
日本の経済が沈む理由がそこに・・・。

「ものづくりのための「センス」と「技術」。 担当する人が全くちがう。
この難儀な部分を、誰がくっつけるんや、いうことなんです。
職人と商人がタッグを組めば、まだまだやれる商売がものすごくたくさんあると思う。
日本の経済はアカンアカンと 言われてますが、僕はまだまだ売れると思います。
今は、プロデューサーが必要なんです。」

それこそが、人見社長の新たな挑戦なんですね。
「プロデューサーとは、時代を読み取るセンスのある人。
職人さんは商売人であってはならん。 商売人になったら、ロクなもん作らへん。
そう思ったらNHKの大河ドラマのプロデューサーは、すごいと 思いますなぁ。

今年の、このタイミングで「龍馬伝」ですやろ?
まさに明治維新の時代と今年の中国やロシアとの外交問題とは重なるものがある。
そうやって今の時代に求められてるものを読み取って、
一流の職人の技術で形にする。」

なるほど・・・q(^o^)p 

「そして絶対にマスコミに取り上げられるようにする。
今の時代、これは絶対に大事です。
いい物は、「使ったらわかる」、ではあかんのです。
使わんでも、良さがわかるようにしないと。

クリスピードーナツも、店の前に行列ができるでしょ?
実は、けして万人にとっておいしいとは限らない(笑)
完全に、仕掛けてるんです、 マスコミに取り上げられるように。
使う前にわからないと、人は買わないんです。
商品も、時代のスピードに乗らないとね。」

すでに「ReTweed」は、雑誌や新聞にも取り上げられています。

「今回のプロジェクトは、若い人との感性と、
60代の僕の経験や感覚がうまく融合しました。
メンバーは26歳の男性社員と、24歳の女子社員と僕。
すごくいいコンビネーションになりました。
お互いの良い所をちゃんと出し合うことができた。
WEBを使ったり、若い人とのセンスと僕の経験をミックスして助けられたこともたくさんあった。

このReTweedは、カバンについては全くの素人がやりました。
それでも、ちゃんとできたんです。
本に載るまでのものがね(^^)・・・。」

というこだわりのReTweed、ほんまにスグレモノです。
一着の古着のジャケットのエリやポケット、ボタンが リサイクル、リユースされています。

ちょっと持ってみても、温かみがあってなんともいえない、味わいがあります。
古着の良さがバッグにちゃんと生かされています。 

その上、バッグの一つ一つには、このバッグは最初はこんなお洋服でした、
という証明書が付いているんです。
オシャレすぎますq(^o^)p

さらに商品は風呂敷で包んでくれるんだそうです(これも エコです)。
素材が古着ですから、ハリス・ツィードの古着がなくなったらもう生産できません・・・。

「それもおもしろいな、と思いまして(笑)」
・・・あんなに苦労したのに、ですか?

「うちは、よそでやってないものをやる。
日本一ばかりを持ってる会社になろうとしてます。
今までにないもの、考え方が違うものを作る。
そういう考えがありますから(笑)」

こうして手塩にかけて制作したバッグの販路を社長みずから、
足で開拓しているのだそうです。

「わざわざ人に会いに行く。これが運を開くんです。
いくらWebの時代になってもね、人に会う、というのは大事なことです。
昨日も雨の中、東京へ出かけて、セレクトショップに置いてもらえるように歩いて営業していました。
ズボンびしゃびしゃにしながら、都内を歩いてましたんや(T.T)

僕らは、この世界では、一から新規でスタートやから。
「喪服の一杢」いうたって、よその業界では誰も知りませんからね。
でも、実際に会うてみて、話をしたら、わかってもらえる自信は絶対にある。」

し、し、社長・・・ 
だ、だ、脱帽です・・・ m( _ _ )m

「でも、楽しいんですよ、ほんまにね。会社は楽しくないといけない。
人生のほとんどをそこで送るんやから・・・」 おっしゃるとおりです(*^.^*)

「エコとか安い、というキーワードに走ってみたけど、
一ついいものを持ってみる、というのもいいと思う。
なんとのう、消費者も、ユニクロに代表されるような、
シンプルで「安くていいもの」にも、そろそろ飽きがきているような気がします。

僕らなりのこだわりのいい物をやってみせる。
こうやって学んで、生かせて、次のことが起こる。
今は、そんな気がしています。」

・・・ということで、このReTweed 、
オンラインショップやセレクトショップでも購入することができます。

今の季節には、ちょうどいいです♪
大切な方へのクリスマスプレゼントにも素敵です。 
HP <http://re-tweed.com/>

ということで、これからもまだまだ人見社長の挑戦は続きます。
これからも、ぜひ私たちをあっと驚かせるような 
品物のご紹介をお願いいたします!

取り急ぎお知らせ ↓ <ただいま 横浜そごうで 作務衣の催事を開催中です!>
<ただいま 横浜そごうで 作務衣の催事を開催中です!>

最後に・・・ 【お詫び】 
前編の記述で、ふたつ間違いがありました。
・作務衣の 誤 「樹利亜」 → 正 「樹亜羅」 
・人見社長の アメリカ留学期間は  誤 4ヶ月→ 正 6ヶ月でした。

お詫びして訂正させていただきます。
申し訳ありませんでした。

***************************
株式会社 一杢  <http://company.ichimoku.co.jp/>
京都市中京区二条通油小路東入ル西大黒町1320番
TEL 075-256-7650  FAX 075-251-1353

京都育ちの自然派基礎化粧品 「京乃雪」
○オンラインショップ   <http://www.ichimoku.co.jp/>
○Yahoo!ショッピング店 <http://store.shopping.yahoo.co.jp/kyonoyuki/>
○甚平 作務衣 和風スーツ
門・樹亜羅 楽天市場店 <http://www.rakuten.ne.jp/gold/1moku/>
○「一着の鞄 ReTweed」
HP  <http://re-tweed.com/>
ブログ <http://retweed.blog53.fc2.com/>

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