2021年5月12日
「「初老」というキーワードから」
先日、愛知県あま市にある
「甚目寺観音」を訪ねました。
法隆寺や四天王寺と同時期に創建された
愛知県有数の古刹です。
そこに隣接する漆部神社で
興味深いものを見つけました。
「初老記念」と書かれた灯ろうや記念碑が
たくさん奉納されていました。
聞けば、東海地方では
42歳の厄年を迎えた男性が
主に中学時代の同級生と一緒に
神社にお参りする風習があるのだとか。
私は最初「初老」と聞いて
てっきり還暦のお祝いなのかと
思っていましたが昔の初老って
「42歳」だったのだそうです。
ちょっとびっくりしました。
でも、考えてみれば、平均寿命が伸びて
人生100年時代と言われだしたのは
ごく最近のことですね。
少し前まで人生50年と言われてました。
50年の寿命なら、確かに42歳は初老です。
しかし、平均寿命が延びた今、
私の周囲でも、60歳から
人生の新しい挑戦をしたいと願う方が
何人もいらっしゃいます。
人生100年時代となると、おおまかに
3つの区切りを考えることになります。
0歳から30歳。
生まれてから、精神的にオトナになるまで。
とにかく無我夢中。
30歳から60歳。
結婚して社会や家庭に最も責任のある時代。
60歳から90歳。
社会や家族への責任を果たし終え、
自分自身と改めて向き合う時代。
そして高齢化社会といわれるなか、
60歳からどういう生き方をしていくのか。
人生をフルコースの料理に例えると
デザートを楽しむ時間とも言われます。
今の中高年世代は
地の時代、昭和の時代を
夢中で生き抜いてきましたが
ここから先は
世相も常識もまったく異なっていく
風の時代、令和の時代。
これからの時間をどのように過ごすのかは
まさに個々人の価値観が
左右していくと思います。
60歳までの経験を活かして
新しいステージアップを目指す。
60歳までの経験を一端、リセットして
まったく新しい世界を目指す。
もうトシだからと諦める。
選択は人それぞれだと思いますが
私の周囲では元気な方が多いので
新しいことを目指して
楽しそう、おもしろそう、
ワクワクする、という気運に
満ちていらっしゃいます。
コロナ禍のおかげでいろんなことが
崩れ去っていきました。
常識も、日常も、価値観も。
だからこそ、ここで改めて
日本も、会社も、個々人も、
「再生」のスイッチを押す時です。
もう、古い価値観やお金に縛られて
「魂」を寝かせたままではいられない。
宇宙や自然と共に生きる。
宇宙や自然の営みの中で生きる。
そうすればおのずと本質に沿った生き方に
戻らねばならないし、
戻らざるを得なくなる。
「これで良し」と思っていた人が
急ブレーキを踏んで、
戻ってくることもあるでしょう。
たとえピンチに見えても、
それはチャンスであり、
再スタートのサインなのですね。
今日、おうし座の新月は
「全く新しい自分」を生み出すのに
とても大きなエネルギーを
くれるタイミングだそうです。
私も現在、
ホームページのリニューアルを通じて
今までの歩みを振り返ったり、
新しい時代に寄り添うために
何が必要か、不必要かを改めて考えています。
リアルとオンラインの関係性を考えたり、
親しくしている方とのコラボとか。
今まで培ってきたものをミックスして
おもしろい企画を思いついたりしています。
今年の後半はそんな新しい企画を
いろいろと立体にしていきます。
今日はぜひ、「新しい自分」を意識して、
どんなことをやっていきたいか
いろいろと考えてみてくださいね!