2020年12月1日
「12月はお掃除の時期です!」
あっというまに、2020年も最後の月となりました。
思い起こせば、1月の春節の頃に
コロナウィルスが中国・武漢で流行し始め、
中国からの観光客を断らないと云々、と
意識し始めたのが1月半ば。
そして世界中で動きが止まりました。
私たちの価値観も行動もいきなり変化しました。
生き方や考え方の見直しを余儀なくされた2020年。
コロナ禍と同時に、私も食生活を見直しを迫られ
気付けば、すっきりと10キロも減量していました。
いらないものをそぎ落とすということは
こんなにも快適なことなんだと
改めて感じた次第です。
今年はいろいろな意味で、生き方、考え方、働き方、
ありとあらゆることの見直しを迫られました。
その中で、手放す、見直す、そぎ落としていくと
「本当に必要なもの」が見えてきます。
「芯」とか「軸」というものが、はっきりしてきます。
緊急事態宣言のさなかに、
「不要不急の外出は控えて」と言われましたが
「自分にとっての不要不急とは何か?」は
それぞれだったと思います。
あと3週間もすれば「風の時代」が始まります。
250年続いた「地の時代」が終わります。
生まれた頃からの常識が、ここから変わってしまうのです。
ある方が、この常識の変化を
「豪華客船から、飛行機に乗り換えること」と
表現しておられました。
実にうまい表現だと思いました。
集団で、船長というリーダーにゆだねて
旅をする方法から、
一人しか乗れない紙飛行機で
自由に軽やかに旅をする方法への変化だと。
「集団」から「個」への変化です。
自分自身が風を読み、飛行機を操縦して
動いていかねばなりません。
否応なく、12月22日になれば
豪華客船は着岸して、動きを止めます。
乗客である私たちは降りなければなりません。
そしていきなり、紙飛行機を渡されて
「はい、ここからはこれに乗ってね!」と
言われるわけです。
ここで差がつくのは、
豪華客船に乗っている間に、
次は紙飛行機に乗っていくのだという情報を得て
そのための準備をしていた人と
いきなり、紙飛行機を渡されて
何をどうして良いのやらと戸惑う人との
二極化が始まるということです。
紙飛行機に乗るには
重たい荷物は不要になります。
地の時代には最優先だった
「持つ」「所有する」という概念が
邪魔になってきます。
そこで、たくさんの荷物を処分したり、
そぎ落としたりする作業が始まります。
それらの荷物を選別するためには
「私」という人間にとって、
何が必要で何が不要なのかという
「軸」が大切になります。
個々の人によって「軸」は異なるので
自分に尋ねるしかなくなります。
徹底的に自分と向き合う作業が必要になります。
ちょうど、12月は大掃除の時期ですね。
風の時代に向けて、これからの自分にとって
何が必要で、何が不必要なのかを
見極める時間を作ってはいかがでしょうか。
なるほど、そういう兆しは10年近く前から
「断捨離」とか「ときめきのお片付け」といった
お掃除本が流行っていたことからも伺えますね。
私にとって本当に何を大切にして生きると良いのか?
ここで重要なのは「正解」ではありません。
快適か、不快かという感情・感覚的なものだと思います。
自分にとって、心地よいか、心地よくないか、です。
ときめくか、ときめかないか、でもいいと思います。
その基準値を大事にしていくと
本当に必要なものが選べます。
あなたのこころはすべてを知っています。
心に尋ねてみましょう。
風の時代は、
アタマで選ぶ時代ではなく、
こころで選ぶ時代だと思います。
年末のお掃除のヒントにしてくださいね。