2018年6月14日
「光と闇、統合された上での『光』」
先日、台湾から知人が遊びに来ていました。
王さんという男性と奥さまのお二人です。
王さんご夫妻と出会ったのは、昨年の春のこと。
富山で回転すしを食べていた時に
お隣に座られていました。
回転すしのルールがなんとなく
分かりにくいご様子だったので、
声をかけたのがきっかけです。
帰国されてからも、メールで
やり取りが続いていました。
この7月に台湾ツアーを開催しますが
旅のメインである日月潭という湖の
すぐ近くに住んでおられるとのこと。
「台湾へ来られる時はご案内しますよ。」
「あなたいつ台湾来ますか?」と
何度もメールをいただいていいましたが、
1年が過ぎて、ようやく台湾へのツアーが
実現する運びとなりました。
それを目前に、この6月上旬に
王さんは再度、来日されることになりました。
関西方面へお越しになるとのことで
平等院や東大寺、嵐山方面をご案内しました。
王さんご夫妻は70歳近いそうですが
疲れる様子もなく、すたすたと歩いて
たくさん写真を撮って、とてもお元気です。
62歳まで運動したことがなかったそうですが
マラソンを初めて、最近では10キロマラソンにも
参加するほどになったのだとか。
「でも、始めは200メートルも走れなかったよ」
と笑っておられました。
日本語が堪能な王さんは現役時代に
台湾の繊維関係の会社にお勤めで、
日本製の織機を買い付けて
台湾で生地を生産していたそうです。
「日本で売られていた傘の生地は
ほとんどが私の会社のものでしたよ」と
ニコニコと笑っておられました。
若いころはきっと敏腕の、
ビジネスマンだったことでしょう。
今は、地元で奥様と一緒に
畑で野菜を育てて、それを料理し、
時に海外旅行を楽しむという悠々自適の暮らしです。
ほんの小さなご縁が、こうして続いているのも
不思議なことだけど、楽しいものだなぁと思いました。
嵐山の渡月橋そばの人気のお蕎麦屋さんで
お蕎麦を食べていた時のこと、
「キレイな景色、オイシイ料理、
人生、サイコーに、楽しいね!」と、
満面の笑みでおっしゃいました。
・・・ホンマです!!
それ以外の、何が必要であろうか(笑)
大きな会社での役割を果たし終えて、
存分に余生を楽しまれている
王さんご夫妻を拝見しながら、
私は、「あと、もうちょっと頑張ろう」と思いました。
この8月で52歳を迎えます。
52歳って、宇宙の暦、マヤ暦でいうところの
「還暦」に当たるのだそうです。
そういえば、美空ひばりさん、石原裕次郎さんは
52歳で他界されています。
とても大きなリセットのタイミングのようです。
今年の後半、それ以降に向けて、
このところ、いろいろと思いを巡らせています。
少し、変えていきたいこと、
手放してみたいこと、
少しずつ、浮き上がって来ています。
この7年はどちらかというと、
足場固めをしていたような時間でしたが
その「足場」を崩していこうかな、とも
思ったりしています。
残しておくもの、手放すもの、
今は皆さまにとってもいろいろと
変化の時だと思います。
自分の気持ちに正直に、
楽しむことを忘れずに。
ここに来るまで、本当に様々なことがありましたが、
ようやく、自分の中で「白」も「黒」も、
両方を抱えているからこその、
今の自分なんだなぁと思えるようになりました。
誰しも、若かりし頃の
思い出したくないことの1つや2つ、
あるのではないかと思うのですが、
「あれがあってこその、今なんだなぁ」と
なんとなく、腑に落ちた瞬間がありました。
陰と陽と、光と闇を統合した上での、
その上での「光」とはそういうことかもしれません。
現在は、悠々自適な王さんにも、
ビジネスマン時代には、きっと嫌なことも辛いことも
たくさんおありだったと思うのですが
そういうことも含めて、
「今となっては、全部がいい思い出」
になっておられるのだろうと思います。
なんとなく、その気持ちが少しだけ
わかるような気がしました。
来週21日は夏至の日です。
皆さまもどうぞ、お片付けや断舎離、
整理整頓など、なさってみてください。
「今まで」と「これから」につながる
大事な時を、生きています。