2018年5月29日
「カオスの中から生まれるもの」
5月の満月は、ウエサク祭というお祭りの日です。
ヒマラヤ山中やインドで
五月満月の夜に行われている
ウエサク祭と相通ずるものがあり、
京都の鞍馬寺でも昭和29年から
お祭りが開催されています。
「5月の満月に天界からふりそそがれるエネルギーは、
プラスもマイナスも常にも増して
大きく増帽させると言われる。
それ故に5月満月の宵は、非行悪言を慎み、
真実誠心をもって世に尽くす心を専らに、
愛と光と力の尊天のみ心に近づくように
努めねばならない。」(鞍馬寺の案内文より)
・・・という日なのです。
今年に入ってから、様々な体験をしてきました。
ここ数日も、さらにいろんな気付きや学びの連続です。
そして、ふと思ったのは
「善悪」や「白黒」「正・不正」など
二元論で片づけようとしてきたけれど
私が住みたいと思っていたのは
それだけでは片づけられない世界
だったのだな、ということでした。
いわば、多元論、多次元から物事をとらえること。
そういう観点を持ってみると、
新しい世界が広がると思ったし、
私が住みたいと思う世界はそこにありました。
以前からわかっていたつもりでしたが、
改めて、そんな気持ちになったのです。
ここしばらく、
ある「二元論のドラマ」の中に
入り込んでしまっていました。
ふと、そこから抜け出してみようと思ったのです。
抜け出す、というよりも距離を置く、
と言った方が適切かもしれません。
そうすると、やがて見えてきたものは、
それぞれの人にとっての「答え」は
その人の意識層によって違う、
ということなのです。
その人にとっての「心地よさ」
「正しさ」のポイントは、
そこに共鳴する人同士によって異なる、
ということです。
ちょっと禅問答みたいになってきましたが(笑)
ところで、
このところ、驚くようなビッグプロジェクトの
構想を抱いている方といろんなお話をしました。
そこに携わって頂きたいと思う方とも
たくさんお話をしました。
私も、できることならば。精力的に
その流れに関わっていきたいと
心の底から思いました。
反対に、とても残念だなと感じる場面を
見聞きすることもありました。
実はちょっと腹の立つことなどもありましたけど
でも、そういうことを体験するからこそ、
私自身が「本当にどうしたいのか」が
よく理解できるのです。
川の流れが分かれていくように
人の流れも、ここで変わったのだと思います。
最近のカオス的状況の中から
私が感じたことは、そういうことでした。
そして今日のウエサク祭の満月です。
天と地の境目がとても薄くなる日だそうです。
「地上が暗雲に覆われていても
雲の上には常に太陽が輝いているように、
欲望にとらわれがちな人間も、
心の奥にはいつも尊天が輝いている。
この内なる尊天にめざめることこそ大切である。
ひとりひとりが我欲の衣を脱ぎ棄て
尊天に近づくよう努力精進する時、
心身は大光明に満たされ、
安らぎと歓びに全身全言が甦り、夜明けが来る。
5月満月祭は、ひとりひとりが
自分の霊性とめぐり合う時である。」
【鞍馬寺の案内文より】
この混沌とした現象、感情の中から
純粋なものを取り出し、形にしていくこと。
ようやく、私も昨日あたりから
心が落ち着き、すっきりとまとまりました。
本当に心が求めている答えに行きあたると
心が澄んだ状態になります。
この状態でものごとを選び取るならば
きっと間違いはないだろうと思います。
なんだかよく分からない独り言ですみません。
今夜は、少しゆったりと時間を取って
瞑想しようと思います。
皆さまもどうぞ良い満月の夜を。