2013年11月19日
「’いらんこと言い’にならぬために」
仕事上でも、人間関係においても、「ことば」は、絶対不可欠なものです。
心の中にある思いを伝えたり、仕事上の指示や命令をしたり、
「伝達」するための大切な手段になります。
動物は言葉を使わないことを考えると、
「ことば」とは、人間独特の、便利な道具だと思います。
たいそうな前置きになったけど、
まぁ、 人から好感を持たれるのも、また反対に、嫌われるのも、
この言葉の使い方一つだなぁ・・・と最近、つくづく思うんですね。
だいたい、人間関係につまづく原因の一つとして、
「ことば」が 端を発していることが 多いのではと、思います。
私自身も子供時代から、ずいぶん、「言葉」で
数々の地雷を踏んできました。
その体験があるからこそ、今のような仕事をしているのだと思います。
経験上、下記の2つのことに気をつけていれば、
人はいい気分になるし、いいことが起こるし、
トラブルは起こりにくいのではないかと、思っています。
1) 言うべきことを 言うべき時に 言うべき対象に 言う
2) 言うべきでないことを 言うべきでない時に
言うべきでない対象に 言わない
・・・これをちょっと、入れ替えたらどうなるでしょうか。
1) 言うべきことを 言うべき時に 言うべき相手に '言えない’
2) 言わべきでないことを、言うべきでない時に、
言うべきでない対象に '言ってしまう’
あえて「言えない」、「言ってしまう」と書いてみましたけど。
他人のことを「イヤな感じだなぁ」と感じるのは 後者のほうですね。
では、なぜ、こうなってしまうのかという理由を、
たくさんの方々を 観察しながら、私なりに、いつも考えています。
まぁ、だいたいは・・・、
◎その言葉を聞いた相手がどう思うか、感じるかという配慮がない。
◎ボキャブラリーが足りない。その場に適切でない「ことば」や「音」を わざわざ選んでしまう。
◎自分の立場をわきまえていない。
自分は、それを言うべき立場でないということを理解していない。
◎KY=「空気が読めない」
今、どういう状況かが、つかめていない。
◎空間認識能力がない。
今が、どういう場所、場面であるかが、理解できない。
ほかにもあると思うけど、ざっとこんな感じでしょうか。
・・・逆に言うと、この反対ができれば、他人から嫌われたり、
「イヤなヤツ」と思われることは、ずいぶん減るでしょうね。
小さい子どもを見ていると分かりますけど、
おそらく、この4つはほとんど できないと思いますよ。
子どもって思ったときに、感じたまま、そのままを、口に出しますから。
その場の空気とか読んでいないし、
それがどういう状況か、
なんてわかっていないし、
ましてや、それを聞いて、
相手がどう思うか、なんて考えてないし。
子どもならば、それが可愛いから許される、ということは、多々あるんです。
子どもだからと、反対に尊重されることもあるんです、場合によっては。
場面によっては、幼さや、若さで、許容されることも、あるんです。
でも、いい大人と言われる年齢=30歳過ぎても、40歳過ぎても、
さらには 60歳、70歳すぎた方であっても・・・、
「あの・・・(- -#)」っていう場面は、よくあるじゃないですか。
大企業の社長とか、官僚とか偉いといわれる人たちでも、
タレントさんとか、芸人さんでも、時々、やっちゃうじゃないですか。
ツイッターやブログの書き込みとかでも、よくあるじゃないですか、
炎上してしまい、「アカウント削除」に追いこまれる、とか。
ひどいときには、「活動自粛」とか。
もちろん私だって、知らぬ間に人さまをむっとさせたりしているでしょうし、
反対に、むっとすることもありますよね。
お互いさまだとは思うんですけど。
だから、一生、勉強が大切なんです。
「ことばの使い方を学ぶ」というのは、
「人間にしかできないこと」であるのと同時に、
「いくつになっても、永遠に学ぶべきことのテーマ」だと、思っています。
まぁ、「ことば」については、もっともっと 発し方のコツとかも
私なりにあるんですけど、
まぁ、今日はこのあたりで・・・。
自戒を込めて、今日は書いてみました。