2012年3月8日
『仕事』から『志事』へ・・・
最近、自分の周囲での様子を見ていると
人の流れがまた、さらに分かれているような気がする。
「こころざし」が目的か。
「お金」が目的か。
目指すところが いったいどこなのか、
ということを
改めて問われているような気がする。
先日も、現役の税理士さんから、
経営者の意識がどの方向に向いているのかによって、
業績の結果が、みごとに分かれていることをお聞きした。
「真理に沿った経営」こそが、
これからの企業の存在する意味であり理由なのだと思う。
たぶん、２０１２年は、
もっともっとそのことを 思い知らされるだろう。
１年前のあの日、
我々はあまりにも
無残な光景を目にして、
言葉を失ったではないか。
生きていることの尊さを
愛しい人たち
親しい人たちの 悲しみを目の前にして
自分自身が 生かされていることの不条理を
痛切に胸に刻み
それでもなお、生きることを選択したのではなかったか。
何のために？
誰のために？
どこへ向かうために？
みな、必死で問いかけたのではなかったか。
いつのまにか 痛みを忘れ
潔さを失い
己の欲ばかりを
優先する日々に戻ってはいないだろうか。
仕事とは「事に仕える」という意味だと聞いたことがある。
さらに踏み込んで「神事（かみごと）に仕える」のだと
誰かに聞いたことがある。
けれど２０１２年はそれが昇華して
「志す事」＝「志事」という字に置き換わるかもしれない、と思う。
もはや損得勘定や、算段や、策略が目的ではなく。
神や仏にすがったり、頼ったりするのでもなく。
内なる声に従い、人として、己の志す事を、極めようとすること。
それがお金の流れとぴたっと
リンクするのではないかと思う。
おそらく、今年が終わるころには、
はっきりと答えが出ているだろう。
こころざしのために生きるのか。
お金や名誉のために生きるのか。
あなたは、どちらの道を選びますか？