2012年1月23日
「光を観る旅」に思う・・・
「光を観る旅」という神社ツアーを開催するようになって
この２月でまる３年目になる。
ネーミングは、観光の語源・・・、
「光」＝聖なる地を観ること から来る、
まさにその通りのツアー。
そもそも、毎年、お年始に初詣でに皆さんと行くことになっており、
それがあまりにも楽しくて「毎月、初詣でやりたい！」と
思ったのが発端（笑）
そして、いつもお世話になっている税理士さんが
「せっかく観音さまのカードを使ってるんだから、
お寺に仏様に会いにいくのも、いいんじゃないですかね？」という
みごとに的を得たアドバイスをくれたので
まず手初めに京都の三十三間堂の１００１体の観音様に
会いに行ったら、すっかり自分がはまってしまった(笑）
以来、関東でも何度か開催して、
この１４日の氷川神社の初詣でツアーで３５回を数えることになった。
（ツアー履歴→ < http://mission-navi.jp/event_result.html >）
西と東を歩いてみて、日本人は神仏とともに生きてきたことが
よく分かった。
京都や奈良のガイドブックを見ながら私は、めまいがしそうになる。
「まだまだ、こんなに行っていないところがある・・・（@o@）/」
そもそも、こうやって屋外で日帰りツアーをやりたくなったのは、
長年、狭い空間でずーっとセミナーを主催するのに飽きてきたこと。
どだい、講師が上から「教えてしんぜよう」的にえらそうに何かを語っても、
たいしたことはないのではないかという疑問が湧いたのだった。
（講師業をしている身で、こう言っては元も子もないけど・・・（汗））。
それよりも、たとえば、静かな気配の拝殿やお堂で、
神仏を前にして手を合わせたとき、
ふと、心の内側から湧き出すひとことがその人にとって
ものすごく重要なことだったりする・・・のではなかろうか？
そういう「無」の境地を味わいたいと思ったら、
むしろ、言葉が雨あられと降りそそぐ、
講演会の空間とはまったく逆の場所になる。
スピリチュアル、の極意とは
そういう空間にこそあるのではないかと、思ったのが発端だったのだ。
最初のツアーを開催したとき、５年くらい音信が途絶えていた
ある女性からの電話も大事なカギになった。
イベントによく顔を出してくれていた彼女は、
いつのまにやら結婚して、二児のママになっていた。
「勉強会にも行きたいんですけど、講演会だと子連れでは、
どうしても他のお客様のご迷惑になるので・・・、
神社だったら、ご一緒してもいいでしょうか？」
おそるおそる電話をくれた彼女の勇気は、
もう一つ私の背中を押した。
よし、１歳と３歳の子どもでも、楽しめるツアーにしよう。
その上で、いろんな楽しみ方ができる旅にしよう。
なので できる限り、時間の制約を設けない。
まったり、ゆるゆると、いたいだけ、そこで過ごす。
そのためには 行きたい場所を絞り込み、
できるかぎりピンポイントで寺社を観て回るようにしている。
効率的にあちこちを見て回るツアーなら、
京都ではいくらでも観光バスが走っているので。
そして「トイレ！」とか、「お腹すいた！」とか子どもたちが
主張するならば、できる限り、それに添うようにしてきた。
バギーを押してきた夫婦があわてて子どものおむつを
替えたりすることもたびたびあったけれど、
愛らしい彼女たちの存在は、アラフォーサムライ女子の間で、
いつのまにかアイドルになってしまっていたのだった。
そういう小さな子どもたちにも、お堂や拝殿で、
神様や仏様に手を合わせることを、ちゃんと伝えている。
こういう神聖な場所では、ちゃんとする、というメリハリを
子どもなりに分かってくれているようだ。
もちろん、スピリチュアルを生業にしているので
パワースポット探訪としての要素も。
今はパワースポットとして、ある種のブームになっている神社だけど
それに付随して必ず、先人の歴史が横たわっているのだ。
うまい具合に、大河ドラマと連動して
特に京都などでは、普段は見られない秘仏や収蔵品の
「特別公開」なるものがあって、それを拝観するのも楽しみの一つ。
おまけとして、前日にちょっとスイッチを入れて書いた、
お一人お一人に向けての一言メッセージカードを
お渡しすることにしているのだが、
・・・どういうわけか、「誰かに見られている」みたいな
バチバチにヒットする言葉が当たったりするそうである。
あとは、初めて出会った参加の方々どうしが
すっかり仲良くなって顔見知りになっていただくのも嬉しいことである。
最後に、観光地で食す、ランチもスイーツも、大事な要素。
旅の楽しみは、おいしいものを食べることにもある。ここにも力点をおく。
え、こんなところに、こんなお店があるの？という嬉しい発見もあり。
とは、観光地にちょっと見つけた、おしゃれで粋なショップを
たずねるのもよし。
・・・ということで、
パワースポット探訪としても
歴史探訪としても
Ｂ級グルメツアーとしても、
スピリチュアルな学びを得たい方にも、お友達づくりにも、
あらゆる角度で、楽しんでいただけたら嬉しいと思っている。
だけどどうしてもその日は一緒に行けない！という方のために
（いえ、もちろん、別に私と一緒に行かなくてもいいんです・笑）
ブログではツアーの下見と、当日の様子をアップしている。
これをご覧いただいて、そのままの足取りで動いてもらえば
十分、一日楽しんでいただけるという自負はある。
毎月どこへ行くのかを決めるのは、いつも直感やサインである。
今、このとき、というタイミングと場所がいつもどんぴしゃになる。
そして不思議なくらい、必然ともいえる人々が集まってくる。
ツアーを開催する前に、行き先が決まったら、まる一日かけて下見する。
そこで だいたいの時間配分や、行程を決めておくけれども、
当日、はたしてその通りになるとは、限らない。
その時々の状況を読みながら、
「今、置かれている状況の中での最善」は何かを、
ツアーの間中、ずっとアンテナを張って、探し続けている。
これは非常に自分自身に とっては貴重なレッスンになり、
日ごろの仕事にも実はずいぶん生きている。
講演会が「語る」場所であるならば
「光を観る旅」では私はあまり語らない・・・ようにしている。
何かを自分で「観じて」「感じて」もらえたら嬉しいと思っているので。
ここの場所で何かのパワーを感じる、と言う人がいたらそれでいい。
私には分からない、というならそれでもいい。
歴史にについて興味が湧き、本を読みたくなったらそれでもいい。
それが今のその人にとっての「答え」であるからだ。
最近は 茶の湯や 庭園、禅の世界・・・、
以心伝心、という世界に すごく心惹かれるのだ。
多くを語らないけれど、その奥にたくさんのものがある、
それをいかに感じ取れるようになれるのか。
日本人独特の、そして西洋の人々が憧れてやまない世界が
そこにはあると思う。
もしかしたら、これはまさしく、私の趣味と修行の世界に、
参加者の皆様にもお付き合いいただいているのかもしれない。
それが仕事になっているのだから、もったいなくも、
まことに有難いことである。
次回は２月４日、立春大吉の日に、
宝塚の清荒神・清澄寺に、参ります〜（＾o＾）/