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メールマガジン「気まぐれトーク」

2010年4月28
光を観る旅 〜 東寺をたずねて

京都を離れて、4年になる。

神社仏閣を訪ねる「光を観る旅」という企画を組んで、
どうしても行きたかったのが、京都の東寺。

空海様が伝えた密教の真髄が、満ちているお寺である。
春の時期は、普段は見られない五重塔、宝物殿、
そして裏にある観智院というお寺も、今の時期は全部拝観できる。

このお寺は1200年も前から、ずっと京都に位置していた。
坂本龍馬だってきっと、この五重塔を見上げたに違いない。

脈々と受け継がれた日本の歴史をこのお寺は、
ずっと 見つめ続けてきたのだ。

・・・なので、たぶん、ありえない行程だけど、
まったりと日がな一日、東寺に浸ってみようと思った。
ので、今回は専門のガイドさんをお願いした。

下見の時に、五重塔でスカウトした学生さんである。
はてさて、どんなお話をしてくれるのかな。

駅で集合し南大門の前であいさつをして、
そこから 東寺の旅のスタート。

南大門、八嶋神社、八島殿、灌頂院、小子房、太子堂・・・と
普段なら何も知らずに通り過ぎてしまいそうだけど、
専門に勉強したガイドさんに一つ一つ説明をしてもらうと、
その建物にも奥深い歴史と昔の人々の思いが込められているのを改めて感じる。 

中高年の大人たちが、静岡出身のハタチの学生さんに、京都の、日本の歴史を教わる妙・・・。
しかし、この彼がまたいい味出してるんだな(*^.^*)
下手すりゃ、息子のような彼に、教えられたり、 笑わせてもらったり。

すっかり皆さん打ち解けている。
博物館である宝物殿で、空海様ゆかりの品々を 観た後はランチタイム。

昼食は、敷地内にある「洛南会館」の喫茶室へ。
ここはガラス張りで、花や緑、池も見えてくつろげる。
ランチタイムも、東寺の中で過ごすことができる。

周辺はほとんどお店がないから、この場所は貴重。
お客様同士はすでに、和気あいあいとして、すっかり打ち解けている。

そして昼食の後は、いよいよメインのエリアへ・・・。
一歩、足を踏み入れると、五重塔の下に池があり花が咲き乱れ、
絵画のような光景が広がる。

そして空海様が残した「立体曼荼羅」は、たくさんの仏像が並び、
曼荼羅を3次元で体感することができる。

これらの仏像が安置される講堂、金堂、食堂、という 建物は、
長い歴史の中では火災に見舞われて建物が焼けてしまったり、
仏像が傷んでしまったこともあったそうだ。

しかし東寺というお寺は、それらの歴史を包み隠さず見せてくれる。
国宝に指定されていた四天の像が、痛々しく炭化している姿さえも お堂の中で見られるのである。

そして、このお寺にまつわる歴史上の人物も空海様はもちろん、
足利尊氏、新田義貞、豊臣秀吉、西郷隆盛、宮本武蔵・・・という聞いたことのある名前がいっぱい。

1200年だもんね。
やっぱり。
そして庭園を散策すると、今の時期はちょうど、
つつじやしゃくやくなどの花が見ごろで、色とりどりに咲いている。

池にはカメが甲羅干しをしていて、のどかな風景。
忙しく慌しく日常を過ごしていると気付かないけど、
こういう時間を過ごすのもいいリフレッシュになる。

東寺の敷地の中には、観智院というお寺がある。
普段は公開 されていないのだが、たまたま拝観できるので行ってみた。

外からは分からないけれど、ここはとてもお庭が綺麗・・・。

日本庭園は、唐へ渡った空海様が帰国する際のエピソードを示しているそうだ。
またこのお寺には、宮本武蔵が3年ほど身を寄せていたということで、
武蔵直筆の絵が残っている。

武蔵もこの庭を眺めながら、「無の境地」を得ようと したのだろうか・・・。
そんなことに思いを馳せながら、お座敷でお茶とお菓子を頂いた。

座敷に描かれたふすま絵は、折々の四季を現していて、
忙しい日常の中で、ふと立ち止まることの大切さを 感じるひとときだった。

日本人のDNAが、確かに自分の中にも息づいている。
そう思える時間だった。

すぐ近くの足元に、こんな叡智に満ちた場所があったのだ。
1200年の昔から。
4年前には、ここから歩いて15分ほどの場所で仕事をしていたのに。

あの頃は世界中を飛び回ってて、
こんな足元にある光にさえ気付かなかった。

まぁ、それを体験したからこそ今になってようやく、
この足元の幸福に気付くことができたのだと思う。 

素朴な一日だけの旅だったけれど、
参加された皆さんはそれぞれに「東寺」の魅力を改めて発見されたと思う。

京都はまだまだ、奥が深そうである。
名残は尽きないけれど、また会おうね、とごあいさつをして京都駅に向かったのだった。

そろそろ日が傾きかけていた。
ところで、今回ガイドをお願いしたのは、京都学生ガイド協会の学生さん。
http://association-of-guide.baribari.cc/index.html

本当に楽しそうに、にこにこと仏像や建物について説明してくれる。
笑顔がさわやかである。
よく勉強してるんだなぁ・・・。

普段は小学生の修学旅行の引率をしているそうだけど、
一般からのツアーガイドも受付しているそうだ。

京都がお寺が大好き!という 
京都の各大学の学生さんたちが、 試験を受けてちゃんと訓練を経てガイドになれるという。

この協会は50年も歴史があるサークルだそうだ。
京都散策の折は、彼らにガイドをお願いするのも一つ。

今回参加した皆さんは、すっかり彼のファンになっていたと思う。
ということで、 西と東で「光を観る旅」は。これからも続きます・・・。

5月は皇居と下賀茂神社へ参ります(^^)
どうぞお楽しみに!

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